コロナで静かに消えた新十津川駅
2020年4月17日、JR北海道札沼線(愛称:学園都市線)の、北海道医療大学~新十津川が廃止となった。
本来であればGWに廃線となり、多くの鉄道マニアが現地に訪れ、盛大に最終列車を見送ったであろう。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、急遽前倒しで廃線となった。
昨年10月、筆者は仕事の合間をぬって、廃線が決まっていた上記の路線に足を運んだ。
新十津川駅発の終電に乗るために、朝5時起きで札幌駅へ向かった。それもそのはず、終電が朝9時40分なのだ。
それでも、「1度乗ってみたい」と考える鉄道マニアも多く、空いている席はほとんどないほど人気の路線だった。
そもそも札沼線の由来とは、札幌と石狩沼田を結ぶ路線だったことが関係している。その頭文字、「札」幌~石狩「沼」田から札沼線と名がついた。
しかし、北海道では路線バスや夜行バスが多く走り、石狩沼田を経由して行く留萌方面へは、JR北海道函館線の特急列車を利用した方が遥かに速い。また、新十津川駅の3km先には、JR北海道函館線、滝川駅が存在するため、利便性でも劣っていた。そうしたことから廃線という道が選ばれたのだ。
日本各地には、このような路線が多くある。
そのため、「いつかは乗りたい」ではなく、「乗りたいから次の休みで乗りに行く」といった気持ちでいた方が、あとから後悔することはないと、今になって筆者は考えた。
いかがでしたでしょうか。
札沼線の急な廃止で、胸が痛くなった鉄道ファンは多くいたはずです。今後は、まだ廃線の声は聞こえないものの、新幹線開業により名物列車がなくなってしまった「ほくほく線」についてご紹介してみたいと思います。
次回の記事も読んでくださると幸いです。